先日、せやま基準について触れたのですが、もちろん、カイハタ建設ですべてを満たしているわけでもないし、
むしろ 「ここはこのほうがいいんじゃない?」 な点もあります。
そこは各々の良しあしです。
皆様も必要な知識をいろいろ吸収して、家を建てられる際に利用して頂けたら、と思います。
話は戻りまして、せやまさんでも触れているC値・UA値についてちょっとおさらいです。
C値とは
住宅における相当隙間面積のこと。 建物全体にある隙間面積(cm2)を延床面積(m2)で割った数値で、
建物の気密性能の指標として用いられています。
1m2で何cm2の隙間があるかを表しています。つまり、数値が大きいほど隙間があるので、
数値は低い方がいい、ということ。
かつては「ナミダタケ」が床下で大量発生して床が抜ける、という事件が起こり、
寒冷地域ではC値を5.0以下に、温暖地では2.0以下にという基準がありましたが、
現在ではもっと低く1.0以下なのが当たり前で、あまり重要視されておらず、
国としてもZEHも、C値を指針値としていません。
また、設計時に計算できるものではないし、工務店の考え方次第、みたいなところもあります。
床下のナミダタケ(北海道新聞社より)
UA値とは
外皮平均熱貫流率。家で言う外皮(屋根・床・壁など)からどれだけ熱が損失するかというもの。
分かりやすく言うと、家の内側からどれだけの熱量が外に逃げているかを示す指標。
1㎡あたり何wの熱が逃げるのかを数値化しているのでこちらも小さい方が良い。
たまに聞くQ値とは
屋根・壁・床など、部位ごとの熱損失を表すもので、「UA値」は建物全体の平均を表します。
今は「Q値」は「UA値」に取って代わっています。
さて、カイハタ建設ではかつて、板状の断熱材を使用していて、断熱材と柱の間の隙間は埋めていました。
「果たしてカイハタ建設の建物はどのくらいの数値があるのか?」
樹脂サッシなしでUA値が0.46W/m2・K、C値が18年程前の数値が0.6cm2/m2で、
C値は2年くらい数値を取っていましたがいつも同じ数値なので最近では要望がある時以外は測っていませんが、
(結局は施主様の負担になってしまう・・・)
現在では、さらに断熱性能がよく隙間ができにくい吹き付け断熱を使用しているので
数値はもっと良くなっています。
カイハタ建設での数値もここで表しましたが・・・
そもそも、省エネ住宅は、簡単に言うと「地球温暖化が進んでますよ。
省エネにつながるので熱が逃げない家を作ってください。
そうすればエアコンガンガン使わないでCO2も減るでしょう!」と、
地球にやさしい家を造りましょう!というのが国の目的。
確かに数値は重要かもしれません。
でも、それに見合った構造でないと意味がありません。
断熱性能がよくて気密性が高いからと言って、熱がどこか1か所にこもってしまって
逆にそこから温度差で結露→家が腐っていくなんてことも起こりうるのです。
空気はちゃんと循環しないと意味がない!
また、耐震3は吹き抜けがあると厳しいし、窓の条件次第では耐震は下がる。
ホントに地震に強い家を作ったら窓は無いほうがいいし、
要望が通りにくい間取りになってしまうし、
何を重要視して、何を妥協するかになってしまいます。
むしろ耐震3でがんじがらめにするより、耐震2で間取りの自由度を上げて
制振装置で家が揺れること自体を抑える、
という考え方を推奨しています。
数値ばっかり追っても、それが住む人にとっても家にとっても快適なのか、数値だけ独り歩きして
大切な所が見落とされてしまいがちになっています。
「○○社の数値は0.5で××社の数値は0.6だから、○○社の方が性能がいい」と考えるのは早計です。
また、数値を上げるためにやたらと壁・屋根を分厚くするのも・・・
さてさて、今年2021年4月1日から省エネ法説明義務制度がはじまりました。
ますます数値の争いが激化しそうですね。
家を新築するなら、ちゃんと調べた方がいいですヨ。
高い買い物するんですから。
それでも必要なら数値も測ります!
W断熱もします!(家の外側に壁が膨れ上がって重さも増して大きな揺れには心配ですが・・・)
できる限りのことは応じます!(私自身建てる際にだいぶ応じて頂きました)
だってカイハタ建設だもの。
感謝!感謝!
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