無事上棟されたS様邸。
実は先日の上棟に向け構造/化粧柱確認の為プレカット工場を覗いてきました。
今回は柱の東西南北の向きを決めるため。
背割れのない化粧柱で金物工法を実現するため真壁和室は毎度恒例の柱選別です。
通常、真壁和室の場合は背割れ柱を使うため柱プレートやL金物等補助金物を使用するのが通例。
勿論、こういう金物で耐震等級2や3を取得できますが現実は別と考えます。
ここでいう現実とは、「実際に地震が起きたら」又は「強烈な台風などの影響を受けたら」・・・
私が考えるのは補助金物でなく構造体自体を金物工法にする事。
確実に耐震に於いて有利に働く!
これは「柱の引き抜き」で被害の多かった熊本地震で証明されています。
しかし
なぜ、コストが上がるからという理由だけで金物工法は未だ業界採用率50%なのか?
これだけ耐震について敏感なハズなのに?
多分、それは業者側が見えないところにお金をかけたくないから!
又、書面だけで耐震等級取ればOK! 大丈夫、安心という考えがあるからでしょう!
しかしながら書面の耐震等級が本当に現場に反映されているかは別の話!
今回の様に工場までとは言いませんがせめて現場に行きましょう!
現場は大事です。
金物工法採用の他社様の出荷前構造柱がたくさんありました。
ちょっと覗いてみました。
ついでに寸法も測ってみました。
5寸五分(105mm)の集成柱です。
ごくごく一般的な柱です。
金物工法を採用します・・・流石、○○林さん。
でも無垢材だったらお施主さんはもっと喜ぶかも!
なんて余計なお節介は置いといて本題に移ります。
図面を基に六寸角の向きを確認します。
ちなみにリビングとダイニングに六寸が二つ、五寸の通し柱が一つ、和室の化粧柱と兼ね合いを考えます。
材木の担当者と柱を回し4面の節を見ながら立ち向きを決めていきます。
多少面倒な事もありますが・・・
上棟し喜んでいる施主様を見ていると全て吹っ飛びます!
何より遣り甲斐ですね。
そんな
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