喪主

喪主

またまた、一週間空いてしまいました。

実は前回の更新の翌日、母が亡くなりました。

余りにも突然の出来事で・・・波乱の一週間になりました。

3/30午前10時頃、見覚えのない着信あり・・・最後が下二桁00

これは個人の電話じゃ無いな!・・・又、投資の、いや中古トラックの買い取り?
と思いながら「先程電話頂いたんですが」と訪ねると、千葉大学病院との事・・・

思い当たる診療科はありますか?という問いかけに、ありませんと電話を切りながらも
心の中ではとってもいやな気分・・・そこへ母の友人達から母が約束の時間に来ないと更に電話あり。

母屋に小走り、家中駆け回り、探すが母の姿なし・・・ただ、玄関先に友人達と出かける準備あり。

もう一回、千葉大に電話し、母のフルネームで探して頂き・・・5分位待ったでしょうか?

救急にいることが判明・・・そこから又2分程待たされ・・・心臓がおかしくなりそう。

最初にあなたの電話番号は?・・・ご関係は・・・もうすでにこれだけでいやな予感十分。

静かな口調で、千葉大に運ばれた事から、丁寧に今までの経緯を説明頂きました。

まさか、事故なんて・・・あの時の脱力感は一生、忘れないでしょう。

運命のいたずらって突然やってくる物です・・・ 

ふわ~とした夢物語の始まりです。 千葉大へゆ~っくり車を走らせます。

愕然の本人確認、警察との話・・・今現在の事実をひっくり返そうとする自分がある。

たびたび待合室へと言われ、その空きに明日の予定をキャンセルしなければと、あちこち連絡。

よりによって明日はO様邸新築工事のご契約日・・・担当者にお詫び及び変更の願い入れを頼む。

20分ほど待たされ、地下1階の救急から地下2階の霊安室に・・・

専用エレベーターまでの道のりが150m位あったでしょうか?・・・
一般廊下を、すれ違う人たちは立ち止まり、無言・・・

霊安室につき、簡単な祭壇に線香の準備がされました・・・「どうぞお線香を・・・」

この瞬間に、目の前の雲が少しとれ現実がよぎり寂しさが・・・

何で線香なんかあげなきゃいけないんだ・・・ついさっきまで・・・「1回目の涙。。。」

現実を受け入れられない自分が、人ごとの様に・・・濃密な一週間の始まりです。

あれよ、あれよと決めなければならないことが出てきます。

死亡確認から3時間後には葬儀屋さんとの打ち合わせの始まりです。

噂には聞いていましたが悲しんでいる暇など、どこにもありませんでした。

方々に通夜、告別の日程を連絡しなければなりませんが・・・全然元気な母で、自分の
ことは何でも自分でやる気丈な母だったのでどこを探したら良いか、検討もつきません。

片端から手分けして連絡し、ようやく大体参列数の想定がつき今度は料理はどれだ、これだ。

ここまでで結構、疲労があるんでしょうけど気が張ってるせいか・・・全然平気。

この後、2晩線香を絶やさない様に親族で手分けして、交代で仮眠・・・

幼き頃の親父の葬儀をうっすら思い出します・・・まさか命日が共に3月になるとは・・・

ほとんどの予定が決まり明日を通夜に控え今度は喪主としてのご挨拶の文句の準備。

幼い娘と床に入り、早く寝ろと一喝! 天井見上げ、かすり声で小さく喪主の挨拶の練習。

葬儀屋のアドバイスで、書面をもちながらでも・・・こんな時ぐらいと思い、長文暗記と決心。

ふっと横を見ると隣の娘が反対を向き体を震わせ必死に涙を堪えていることに気づく・・・

俺はなんて馬鹿な親父だと思い、娘を抱き寄せ「2回目の涙。。。。。」

ばあちゃん子だった長女にとって、母の存在はむしろ私より確実に近かったはず。

その後・・・たくさんの方に見送られ、通夜、告別式を無事に済ますことが出来ました。

最後の喪主の挨拶のあと、棺へ花々や思い出の品を入れていきます。

挨拶が終わり、緊張の糸を切らせまいと相当気を張っていましたが・・・

娘の涙には勝てませんでした・・・何ででしょう?

「親思う心に勝る親心」・・・こういう事です・・・

理屈抜きに母の私への思いが辿られてしまい・・・ 「3回目の涙。。。。。。。」

その後・・・お陰様で昨日で初七日を迎え少し落ち着きを取り戻しました。

さあこれからが大変です。 諸手続きやら、名義変更やら・・・

今回、この内容を記憶に留めるか、あるいは記録にするかとても迷いましたが・・・
今後の家族の奇跡を辿るためにあえてこのような記録として、留めることに致しました。

仕事一途の母もある意味喜んでいると思います。

さあこれからは、現実が確実に心をよぎり寂しさを誘ってきます・・・

私自身、一歩一歩邁進してまいりますので、皆様今後ともよろしくお願い致します。

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