月別アーカイブ: 2017年2月

私の様な考え方は古い

先々週から始まったN様邸の長期優良住宅の申請様式がようやくまとまりました。

このN様邸は緑区土気町にてはじまるエアブレスのお宅で約50坪。

特徴としてはエアブレスなので全館暖房、清浄、循環システムは勿論の事、

2階建てなのに7層構造のスキップフロアとなっております。


苦心したのは目的の空間にするための構造とそれにからむ各種基準法(法律)。

特に長期という事で構造計算には痺れました!

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構造計算書全部で436ページ!

目を通すだけで大変です。

造る方も大変ですが審査する方も気の毒です。

 

構造に関しては柱の位置から耐力壁の取り方や考え方、梁の方向から梁せいの大きさなど・・・


他と違い弊社ではプレカット業者任せにしない自前作業なのでちょっと大変ですが、

梁位置やダクトの位置関係や天井との納まりなど全ての仕組みを解っているので安心です。


自信をもってお客様に説明の出来ない家を造る事は気が引けます。

時代は変わり「私の様な考え方は古い」とお払い箱にならないように・・・?

只々愚直にいきます。

 

 

良いな~と思う時ほど逆に注意

先日メンテナンスに伺った花見川区のお宅のUB天井裏。

今回は24時間換気の本体(集中排気器)の清掃でご覧のようにモーター部分を外します。

次に外したファンの刃(フィン)についた埃を落とし一枚一枚綺麗に仕上げます。

 

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今回はコップ半分くらいの埃が取れました。

結構、ビックリするくらいこびりつくものです。

 

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次に図面を基に各所の排気口を確認し、穂先の小さい筆で一つずつ清掃していきます。


毎回の事ですが・・・

埃が多ければ多いほど24換気が機能しているんだなと「変な安堵感」があります!

建前で付いているだけの「機能しない24換気」では仕方ありません。


今回のお宅は今年でちょうど築10年のお宅という事で旧型の24換気ですが、

それでも十分に全館の換気性能の役割を果たしているようです。

 

24換気に多いんですが・・・

法律(シックハウス)だからと言って付いているだけで全く機能せずメンテもしていない?

挙句の果てはスイッチ入れると「寒いから切る」、「外から埃が入る」などなど・・・

こういう理由で、常時切ってる。

 

そもそも、24換気ってスイッチ切っちゃいけないんですけど?

 

 

もうちょっとだけ・・・

住まう方の立場を考えれば作り手は何をしなければいけないのか位、判断がつくはず。


24換気は特に多いようで、新築住宅の八割方が被害者となっているようです。

安かろう?悪かろう?で済まされている現実。


かと言って・・・

いつも担当業者ばかりせめるのも如何なものか?

今は何でも検索・確認出来ます。


HPなんか見て、良いな~と思う時ほど逆に注意してみるのがコツ!


でもなんでもさらけ出すって出来ないんですよね~!

 

春先の完成と感動の笑顔が楽しみです!

緑区S様邸の足場が取れました。

LIXILの新柄タイルの「穂波」です。

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外装はほぼ終了し残すは内部造作のみ。

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これは中二階の一部を撮ったもの。

朝日がリビングに差し込む、暖か~いイメージ!

これから仕上げの打ち合わせなのでどんな塗り壁が入るのかとても楽しみです。


ちなみに内部は外部と違い要所要所の仕上げ方が違うので手間暇かかります。

特に真壁のエアブレスという事でデザインだけでなく機能性(壁体内通気)にも気を使います。


更に一人の棟梁による仕上げというのも時間がかかる理由の一つ。

それだけに詳細部の納まり等々ちょっと他の大工さんと違う拘りが有ります。


今回のS様も初期設計段階で同じような真壁スタイルの会社の会場等をいくつか視察され、

最終的に弊社と他社様との違いを認識したうえでお話が進みました。


それだけに期待に応えられないでは済みません!

若干重圧ですが、遣り甲斐は半端ではありません。


春先の完成と感動の笑顔が楽しみです!