千葉市エアブレス U様邸 その後・・・
前回、断熱材のはなしで止まっていたU様邸も造作下地工事に入りました。
右側のダブル筋交いのところに見える横桟は胴縁といい石膏ボードの下地になります。
乾燥や地震時などにボード間の開きを和らげ壁紙・塗り壁などの仕上げ材からでる
クラックを防止してくれる効果があります。
胴縁を使えば建物の伸縮に追従し効果覿面なのですが最近ではどこも直貼りが多いようです!
高価覿面?なのです!
さて、次の写真は天井をご覧ください!
ちょっと分かりずらいですが赤矢印の丸い穴が通気層(エアブレス/内通気)になります。
24時間換気や外側通気(自然通気)と間違えやすいのでご注意を!
この丸穴は直径60mmあり均一的なサイズとピッチで穴があけられています!
これは全館に循環空気を通す穴でエアブレスの機能上とっても重要です!
耐震目的の2階剛床(厚み28mm)が故に構造的に心配されて良く聞かれますが?
もちろん構造的視点から見た公の認定(型式認定/長期性能タイプ)も取得済み。
ちなみに左上の銀色は上部ルーフバルコニーとなり防湿層施工したものです。
省エネの時代真っ只中・・・どこもかしこも断熱材をダブルトリプル!
アイスクリームじゃないんだから!
断熱ばかりに固執してしまうとその代償が怖い!
こんな感じになっちゃったら本当に怖い!
屋根のてっぺんが火事?
このお宅、当時の工務店が倒産したという事で4年前に公の機関から依頼があった物件。
築10年・・・結露って酷すぎる!
絶対に同じことにならないように棟換気を施しました。
やっぱり通気です。温度差には換気です! だから通気!
だからエアブレス!
家じゅうに空気を回すことが建物を長持ちさせるのに最善策!
でも手間もお金もかかるし、それより何しろ技術が・・・
技術が伴う面倒な工事はなかなか普及しないものです!
でも・・・後悔しても家だけは返品が出来ませんから!