前回ギリギリの設計ってありましたが・・・ちょっと補足
皆さん、具体的に何がギリギリなの?と解らないかなと・・・
こういった前回の話にあるギリギリの設計は各社の「モジュール単位」で決まってきます!
モジュールなんてまたまた専門用語で申し訳無いんですが、単純にものさしです。
簡単にいうと日本古来の寸法の言いまわしで長さの単位である「m」や「尺」又「軒」。
軒は年配の施主様以外ではほぼ使うことは無くなってきましたが!
ちなみに建築(住宅分野)での長さの単位はmm、cm、m、尺、軒の五つ。
面積では㎡と畳、坪の三つ。
これらの単位の使い分けが自在に出来ないと仕事になりません・・・
最初、見習いで来ると五つの長さと三つの面積がごちゃごちゃになってしまいます。
建築って面倒くさ~って・・・思います。
さてメインモジュールはm又は尺のどちらかですが、最近はmモジュールを多く見かけます。
弊社はご要望が無ければ尺モジュールを採用しています。
通常は大手メーカーさんはどこも1.5尺(454.5mm)でが、弊社最小規格は5寸(151.5mm)
補足【 909mm(半間)を基本寸法にして柱の芯と芯の間隔を2分の1の455mm、3分の1の303mm,
6分の1の151.5mm 】というような感じです。
つまり縦横151.5mm(半間の1/6)の倍数で幾重ものパターン構成が可能ということになります。
これは1.5尺と比べ、より敷地を有効活用し無駄なくプラン作成が可能!
5寸刻みの規格は、割り切れないで無駄がある時や狭い敷地での効果が絶大です。
しかし5寸は業界ではかなり希な寸法です。
どこも1.5尺以下の細かいピッチは面倒なので最初から規格にすらないのが現状。
ですからメーカーさんは取り合ってくれ無いはずです!
たいして難しい事ではないのに! 悲しいのは、知らずにそのままお家が出来上がっちゃう事。
それは出来ませんと言われ一方的に解釈され、本当は出来るのに事実さえ知らないことです!
そのようなお家を彼方此方で見かけます!・・・
「知らぬが仏」?と言うことでは済まされない施主様も多いのでは・・・
うちは特注でやってるつもりはないのですが・・・
結果的にハタから見ると特注!?
特に今、計画中で敷地の狭い方、造り手側に一度掛け合って見るだけでも!