芋掘りみたい
二週間前のO様邸の報告からいろいろありました。
前回の地盤調査が思わしくなく結果となり地盤改良杭施工となりました。
さて・・・急な話ですが戸惑っている暇はなりません。
先ずは御施主様に連絡・・・予想をしていなかっただけにビックリされるかも・・・
調査解析や改良工事の必要性を説明して御施主様の了解を得られ、早速工事にかかりました。
左上の写真がいわゆるくい打ち機です・・・ただ昔と違ってほとんど騒音もなくエッ~てくらい静か!
ちなみに使うセメントの量は12トン(480袋)くらいでしょうか?・・・あと水を少々何トン?
・・・ということで相当量が地盤に含まれてくるので、当然地盤が上がってきます。
これはいわゆる設定GLというもので、敷地が狭ければさらにその効果は歴然です。
先週は、天候も良く無事に杭工事も終わり本格的に基礎開始となりました。
右上の写真が根伐り(穴掘り工事)の際、出てきた杭頭です・・・面白いくらいポコポコ
同じ大きさで同じ高さの杭が出てくるものです・・・芋掘りみたいで結構楽しい!
ちなみに直径600mmの杭の頭がわかりますが、当然この杭は地盤調査に基づき支持地盤
(今回4.5m)まで到達していて建物の荷重を計31本が分担支持する仕組みです。
そこの周りに丁寧に栗石(地固め工事)を並べていきます・・・とても手間がかかるため
周りを見渡しても今ではほとんど見られなくなったのでとっても貴重です!
この地固め工事は栗石地業といい、こぶしの大きさくらいの石を手作業で敷き詰めて、
その上から細かい石を敷いてランマーで平らに突き固めます。
とっても地味な作業ですが、コンクリート打設前に地耐力を確保する上でかなり重要です。
毎回、もういい加減に砕石だけに・・・と促されそうになりますがここだけは譲れません!
基礎屋さんが言うには今ではまず栗石(地固め工事)はなく、ほぼ全ての物件が砕石だけだそう?
予算重視でとっても重大な内容が確実に削られている実態あり・・・ご注意のほど