月別アーカイブ: 2010年4月

人生って?

人生って?

今日は久しぶりにお日様が痛いくらいまぶしい最高の行楽日和です。

事務所前の国道16号線も他県ナンバーの行楽グループでなが~い渋滞です。

それぞれの車の中から楽しい笑い声やいびきが聞こえてきそうです。

来週は近年まれな長期ゴールデンウィーク?になるようで、観光地方々はさぞ賑やかでは!

子供達は納得いかないでしょうけどうちの今回はひっそり自宅休養という感じです・・・

以前お話ししてましたっけ?・・・弊社巡回点検の件?

弊社では、隔週日曜日で巡回点検を行っていましたが内容を一新致しました・・・

先月から巡回要員1名から2名(弊社巡回担当及びリフォーム担当大工)という新体制
をおき、その場で対応できることはその場で対応し解決させるという趣旨です。

特に依頼の多かったのが各機器のメンテナンスの仕方(季節問わず)です。

今の建物はどの家でも国交省の義務付けになっている24時間換気システムが装備され
ています・・・その反面、自分でメンテナンスや掃除などが出来るかというと疑問?

・・・という事で、メンテナンスの仕方をお教えしながら、建物のあらゆるメンテナンス
も含め対応できる様にと致しました・・・

これが「かゆいところに手が届く」っていう声が大半で結構好評!!

特にエアブレスの建物の場合、住環境や性能が良い分、当然プラスαでメンテナンスも
必要になってくるわけです・・・慣れればなんて事無いんですけど1回目は誰でも四苦八苦!

皆様、時期を見て一件、一件廻りますのでオーナー様方少々お待ち下さい。

弊社情報誌の先月号でもこの巡回の件、掲載しましたがご覧頂いた様に本格的です!

さて上の写真ですけど・・・
これは前回のひとりごとでお話しした宅地課提出済みの調整区域申請(O様邸)書式です。

みてお解りの様に、確認申請前にこれだけのボリューム?・・・

姉歯事件から建築業界の仕組みは一転?反転!

・・・更に住宅瑕疵担保保険の書類・計算書・図面一式

・・・更にエコポイント申請や長期優良住宅申請にかかる認定書・図面・計算書一式

関連業務に就いて、バリバリにやっている方はもうご存じかと思いますが・・・

おそらく姉歯事件の前と今では申請書類一式にかかる仕事量が3倍強は違うでしょう!

多くの建築新聞でも取り上げていますが今般、建築業界は大手重視になっており、小さな
会社では対応出来ないのを良いことに、まるで工務店つぶしではないかと怒りの声も・・・

弊社みたいに建築設計事務所兼工務店はまだ慣れているので良いですが・・・
工務店家業一本の会社は特に大変でしょう。

建築士会や事務所協会からの情報も入らないでしょうし・・・この後時代はどうなるでしょう?

仕分け作業も良いし、新党も良いですけど・・・税金・税金・税金垂れ流し!

民間に対してはその何万分の一の補助金(ソーラーやエコポイント)に対して締め付け満タン!

さて鳩山さん・・・ビシッと行きましょう!

「親孝行したいときに親はなし」・・・さぞあなたさまのことを心配していますよ。

・・・人生って?

明るく朗らかに

明るく朗らかに

またまた更新を空けてしまいました。

気が張っていたのが少しずつ抜けて久しぶりに体調を崩していました。

これは花粉症か?風邪か?あるいは又副鼻腔炎か?毎日鼻の周りが調子悪いこと・・・

明日にかけて雨降り100%っていうことで、せっせと図面、書類作成に励みます。

宅地課へ出した調整区域申請もそろそろ下りるかな!って・・・心配

さてO様邸の土留めブロック積みも雨をすり抜けようやく終了です。

このあと、砂入れ作業です・・・2トントラックで何台くらい入るでしょうか?

設定GLまで入れてもまた相当、根伐り(穴掘り)をしなければならないので、その辺を
想定して少なめに入れ最後に整地調整をしますが、それでも15台位は入りそうです。

ちなみに一般の基礎は設定GLから20cm位ですがエアブレスの基礎は設定GLから約40cmが
根伐り(穴掘り)底になりますので、その分(建築面積X深さ)残土が出ます。

つまり出した土の分だけコンクリートに変わると思えば分かりやすかな?・・・

一行程多いこのコンクリートの下に断熱材を敷き込んで蓄熱層をつくるわけです。

耐震的に見てもごっつい安心な二重べた基礎工法はこのように出来ます!

それと最近、リフォームエコポイントや新築エコポイントが取りあげられていますが・・・

新築に関しては一律30万ポイント。っでその条件は次世代省エネ基準の適合等々・・・

詳しくは開口部の断熱性能や開口部の日射遮蔽性能等、又壁、屋根、の断熱材の性能
(熱伝導率)などが基準をクリアしているかどうか・・・

さっき、エコポイント住宅のの適合証発行機関に問い合わせたんですが結構面倒!

うちは以前から高性能住宅を手がけていたので話を聞いてまだ、内容把握が出来たものの
一から始める会社にとっては用語自体の意味も分からずとんでもなく手間のかかる仕事!

30万円のために・・・税金はそう簡単に出してくれません!

チリリ~ンって、さてお呼びがかかりました。

さあこれから線香上げに風呂入れ、皿洗い・・・無くなるとその有り難みがしみてきます。

「親孝行したいときに親はなし」・・・気が付いたら当事者です。

明るく朗らかに頑張りましょう!!

O様邸の地鎮祭

O様邸の地鎮祭

先週末に無事に地鎮祭を執り行うことが出来ました。

私的な用事で大事な行事が遅れてしまい大変申し訳ありませんでした。

まさか、ご契約の前日に母が亡くなるとはよもや・・・

少しずつですが、落ち着きを取り戻してきています・・・ご迷惑をおかけしました。

日の良い日にご契約が済み、その後無事O様邸の地鎮祭が終了しました。

いつもの事ですが、今回は大丈夫そうです。雨男、涙男?の私にとっては心配事のひとつ。

儀式も滞りなく無事に終了、施主様のご守護と工事の安全を祈願致しました。

今回、若葉区のO様邸は既存建物を残しつつ、隣の敷地の一部に新居を建てるという
計画で、新居入居後に既存建物を解体撤去するという内容の御施主様です。

ちょうど、右後ろに見える建物が既存建物で、向かって左側に新居が出来る事になります。

既存建物は築30年以上ですが、向かって左側にはそれ以前に旧家があったそうです。

つまり30年周期で敷地の右、左という様に建物が移っている?!ということです。

敷地がとても広いお宅では結構、あるケースで・・・何しろ仮住まいがいらなくて
更に引っ越しも1回で済むというメリットあり・・・特に冬場の仮住まいは堪えますからね!

弊社でもこのケース、今回O様邸で3件目になります。

でも今回の建物(エアブレス仕様)はどう考えても30年で立て替えって事はないでしょう。

もし立て替えたくても、朽ちるところが出てこない筈なので・・・

どこも痛んで無いのに、立て替えるなんてもったいないお化けが出てきますヨ!

右の写真が、旧家跡地を清掃、整地した直後の写真です・・・結構広い!

ちなみに、ここの敷地は調整区域なので宅地課への申請(都市計画法に基づく・・・)が
必要になり、その決済がおりなければ確認申請を出すことが出来ません。

申請、書類関係で、このように時間がかかるし、その後の工事もエアブレスの基礎なので
1.5倍くらい時間がかかるので早くても上棟は5月末になりそうです。

今日は雨模様ですが、明日から境界ブロックの施工、砂入れと少しずつ工事が進行します。

その後綺麗な更地になったところで地盤調査を行い・・・結果を安ずるのみです。

さあ、図面の時間のはじまり、はじまり!! 配置図、立面図が終わり・・・

平面図作成に向け頑張ります。

エアブレスの平面計画は、ダクト計画図→基礎伏図→床、梁伏図→軸組計算→最終平面計画
となるので、普通の建物を計画する様に簡単には行きません。

もしこの前段階を怠ったら・・・壁体内空気がよどみ全館暖房や全館空気清浄システムに
不備が生じてくるしょう・・・ここの考え方が一番難しい所です。

簡単な高性能住宅なんてなかなかあるものではありません・・・私はそう思います。

喪主

喪主

またまた、一週間空いてしまいました。

実は前回の更新の翌日、母が亡くなりました。

余りにも突然の出来事で・・・波乱の一週間になりました。

3/30午前10時頃、見覚えのない着信あり・・・最後が下二桁00

これは個人の電話じゃ無いな!・・・又、投資の、いや中古トラックの買い取り?
と思いながら「先程電話頂いたんですが」と訪ねると、千葉大学病院との事・・・

思い当たる診療科はありますか?という問いかけに、ありませんと電話を切りながらも
心の中ではとってもいやな気分・・・そこへ母の友人達から母が約束の時間に来ないと更に電話あり。

母屋に小走り、家中駆け回り、探すが母の姿なし・・・ただ、玄関先に友人達と出かける準備あり。

もう一回、千葉大に電話し、母のフルネームで探して頂き・・・5分位待ったでしょうか?

救急にいることが判明・・・そこから又2分程待たされ・・・心臓がおかしくなりそう。

最初にあなたの電話番号は?・・・ご関係は・・・もうすでにこれだけでいやな予感十分。

静かな口調で、千葉大に運ばれた事から、丁寧に今までの経緯を説明頂きました。

まさか、事故なんて・・・あの時の脱力感は一生、忘れないでしょう。

運命のいたずらって突然やってくる物です・・・ 

ふわ~とした夢物語の始まりです。 千葉大へゆ~っくり車を走らせます。

愕然の本人確認、警察との話・・・今現在の事実をひっくり返そうとする自分がある。

たびたび待合室へと言われ、その空きに明日の予定をキャンセルしなければと、あちこち連絡。

よりによって明日はO様邸新築工事のご契約日・・・担当者にお詫び及び変更の願い入れを頼む。

20分ほど待たされ、地下1階の救急から地下2階の霊安室に・・・

専用エレベーターまでの道のりが150m位あったでしょうか?・・・
一般廊下を、すれ違う人たちは立ち止まり、無言・・・

霊安室につき、簡単な祭壇に線香の準備がされました・・・「どうぞお線香を・・・」

この瞬間に、目の前の雲が少しとれ現実がよぎり寂しさが・・・

何で線香なんかあげなきゃいけないんだ・・・ついさっきまで・・・「1回目の涙。。。」

現実を受け入れられない自分が、人ごとの様に・・・濃密な一週間の始まりです。

あれよ、あれよと決めなければならないことが出てきます。

死亡確認から3時間後には葬儀屋さんとの打ち合わせの始まりです。

噂には聞いていましたが悲しんでいる暇など、どこにもありませんでした。

方々に通夜、告別の日程を連絡しなければなりませんが・・・全然元気な母で、自分の
ことは何でも自分でやる気丈な母だったのでどこを探したら良いか、検討もつきません。

片端から手分けして連絡し、ようやく大体参列数の想定がつき今度は料理はどれだ、これだ。

ここまでで結構、疲労があるんでしょうけど気が張ってるせいか・・・全然平気。

この後、2晩線香を絶やさない様に親族で手分けして、交代で仮眠・・・

幼き頃の親父の葬儀をうっすら思い出します・・・まさか命日が共に3月になるとは・・・

ほとんどの予定が決まり明日を通夜に控え今度は喪主としてのご挨拶の文句の準備。

幼い娘と床に入り、早く寝ろと一喝! 天井見上げ、かすり声で小さく喪主の挨拶の練習。

葬儀屋のアドバイスで、書面をもちながらでも・・・こんな時ぐらいと思い、長文暗記と決心。

ふっと横を見ると隣の娘が反対を向き体を震わせ必死に涙を堪えていることに気づく・・・

俺はなんて馬鹿な親父だと思い、娘を抱き寄せ「2回目の涙。。。。。」

ばあちゃん子だった長女にとって、母の存在はむしろ私より確実に近かったはず。

その後・・・たくさんの方に見送られ、通夜、告別式を無事に済ますことが出来ました。

最後の喪主の挨拶のあと、棺へ花々や思い出の品を入れていきます。

挨拶が終わり、緊張の糸を切らせまいと相当気を張っていましたが・・・

娘の涙には勝てませんでした・・・何ででしょう?

「親思う心に勝る親心」・・・こういう事です・・・

理屈抜きに母の私への思いが辿られてしまい・・・ 「3回目の涙。。。。。。。」

その後・・・お陰様で昨日で初七日を迎え少し落ち着きを取り戻しました。

さあこれからが大変です。 諸手続きやら、名義変更やら・・・

今回、この内容を記憶に留めるか、あるいは記録にするかとても迷いましたが・・・
今後の家族の奇跡を辿るためにあえてこのような記録として、留めることに致しました。

仕事一途の母もある意味喜んでいると思います。

さあこれからは、現実が確実に心をよぎり寂しさを誘ってきます・・・

私自身、一歩一歩邁進してまいりますので、皆様今後ともよろしくお願い致します。