何を信じたらいいのか?
先日、中央区のN様邸で敷地の測量をしてきました。
写真の右側にある黄色い三脚みたいな物を駆使して?平板測量という測量を行います。
ちなみに左側に銀色の脚に黄色い頭の?・・・これはいわゆるレベルです。
レベルとはそのポイントごとの高さを確認する物で建築には必需品です。
平板測量とは敷地の角を図表上の線としてとりまとめ更に寸法をとる事でその線を
点として集約し、その点をつなぎ合わせ敷地形状を作図していきます。
簡単にいうと敷地をそのまま1/100にして、平板に書き込みしていく作業です。
最後の確認で境界点から境界点まで寸法を確認するわけですが結構
ビックリするくらい精度が良いものです・・・やり方にもよりますが!
大体1/1000位(10mで1cm)の寸法精度で測量が可能になります。
エッ本当って良く聞かれますが、これ本当!
今回のN様邸は敷地が101坪と聞いているのでとってもゆとりがあり、
建物の配置を考えるうえで結構自由度がありちょっと楽しみ!
たまたま御施主さまの家に当時(増築時)の確認申請があり敷地を
確認しながら測量することができました。助かりました。
この測量データを事務所に持ち帰り敷地の対角線を書き入れ寸法を測り準備OK!
次にパソコンのCAD(設計ソフト)を使い丁寧に敷地データを入力していきます。
ここで、注意するのは各寸法(境界杭間寸法)が正しく入力されているかどうか?
単純に四角い土地でも対角線を入れると6本の寸法線が有るわけで・・・
仮に5本の寸法がパーフェクトでも1本だけズレズレだと敷地の形状も面積も
変わってくるので大変です。これはとっても重要な作業の一つ。
当たり前の事ですがこの面積をもとに建ペイ率、容積率が決まってくるんですから。
狭い敷地の場合はここで間違うとプラン作成に影響したり後々まで困ります。
でも結構有るんでヨ!
一年くらい前でしたか?・・・民間の確認検査機関に書類をとりに行った先のすぐ隣の
受付で女性の設計者らしき方が係の方に陳情というか、頭を下げ下げ。
よくよく聞いて見ると完了検査を受けたはいいが、敷地と建物の寸法が違いすぎたらしく
再検査を受けることさえできず、先ずは計画変更確認申請を出してくださいと・・・
諭されていた訳です。
計画変更確認申請を出すのは良いけどそれが建築基準法に則っていなければこれは
ただ事ではすみません。もう完成してるのに・・・解体?・・・一部撤去?
冗談じゃ~有りません。
この世の中、姉歯事件の様な大きな案件だけでなく、作り手側の初歩的なミスによる
被害も結構多いものです。 何を信じたらいいのか?・・・気を付けましょう。
大きな買い物ですから何でも質問することです。あとは最低限の事は勉強しましょう。