早いものでもう今年も1/12が終了。
能登半島地震から一か月経ちますが報道によると現地は一向に変わりなく、
復旧のめど立たず、季節柄この寒さもあってとても深刻な状況。
更に災害に便乗した悪質商法も出回っているだとか?
○災害に便乗した悪質な修理業者に注意(国民生活センター:見守り新鮮情報)
信じられない事が起きていますが!
最近では当日の地震の揺れ方がリアルに分る動画が報道されています。
電柱が振り回され、道路が波打ち、家屋がバタバタ倒壊していく正に地獄絵図。
住宅屋としての感想・・・
倒壊した、或いは犠牲になった方の家屋に共通しているのは、ほぼいわゆる旧耐震の家屋。
ちなみに、「旧耐震基準」とは昭和56年5月までの基準で、震度5強程度で建物が倒壊せず・・・。
それに対し「新耐震基準」は震度6強~7程度の大規模地震で倒壊しないレベル。
東日本の時に私もここ千葉で体感しましたがそもそも震度5強と震度7の違い!
恐い位に違い過ぎる訳で。
能登地方に限らず未だ全国に「旧耐震基準以下」の建物が多すぎて・・・
同レベルの地震が来たらどうなってしまうのか?
想像するだけでゾッとします!
更に倒壊建物のほとんどが重たい和瓦屋根に南側の大きな開口部。
それじゃ「新耐震基準」なら大丈夫なのか?
いやいや!
そんな事は全く無く、絶対安心とは限らないのです。
そもそも、「新耐震基準」もその時代(42年前)の基準という考え方に過ぎない!
今でこそ耐震2だ、3だと言いますが・・・
耐震2、3の規定が出来たのがいわゆる「2000年基準」であり、遡ると24年前だ。
その後、住宅性能表示を基にハウスメーカーなど各社耐震を意識し技術比べ・・・
ちなみに耐震2とは、極めて稀に(数百年に一度程度)発生する「地震による力の1.25倍」の
力に対して倒壊、崩壊等しない程度」・・・
耐震3は、耐震2の「地震による力の1.25倍」が1.5倍になるだけ。
「数百年に一度」とか基準を決めるのは簡単なのだが、
東日本大震災から13年ぶりに「数百年に一度程度の地震」が来ちゃったわけで?
誰しも今後が心配になってきますね!
新築の際は希望次第で長期優良住宅など耐震を考慮した建物が可能だが?
既存の住宅はちょっとした修繕ではそうはいかない。
同規模の地震であれば間違いなく修繕だけの建物は危ない!
能登の街並みの様な、いわゆる倒壊の危険にさらされている建物は全国に及ぶ訳で。
個人的に思うには、耐震だけ考えた場合(特に補助金)、
新築住宅の耐震をパワーアップする予算の大半を全国の倒壊危険住宅に先ずあてるべき!
そのくらい「今現在の住宅」の耐震を考えた構造と24年前の「2000年基準」でさえ違います。
基礎を含めた構造からすると「旧耐震基準」とか「新耐震基準」とか論外です!
国の方向性は如何に!
明日は我が身となります。
お陰様で何よりです。
有難うございます。
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弊社のエアブレス工法の家を「Reset&Relax」と解釈するロゴにしたのは?
何故か???
これは昔の建物の様に腐らない、建物全体の通気性を取り戻す意味のリセット。
昔に戻しリセットして腐食しない健全な「呼吸する家」にしましょう!という意味。
もう、カビやダニの温床になる原因である「腐る建物」・・・やめましょう。
もう、アトピーやアレルギーの原因になる「腐る建物」・・・やめましょう。
私にとって呼吸する住まいを設計することが、
「人にも建物にも優しい本当の健康住宅」の普及に繋がる事と考えます。
貝畑
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